フロアスタンド
1930年代 イギリス製 H180(背)************
バーリーシュガーツイストデザイン 材質:オーク材
日本では「ねじりん棒」とも呼ばれています。お菓子
のねじりん棒をまねたデザインが、ルネッサンス期か
らバロック期(16-17世紀)にヨーロパで流行し,特に
イギリスでは、17世紀後半にジャコビアン様式の椅子
等の家具が著名となりました。**************
フロアスタンドコーナー
スタンド脚の彫刻
バルボスレッグ
アカンサスリーフとガドルーンの彫刻***
ギリシャの国花であるアカンサスの葉は、
古代ギリシャから現代まで最も長く用いら
れている意匠です。またガドルーンとは、
家具にほどこされる彫刻の一種。******
〔解 説〕ツイストの脚のデザイン
「ツイスト」の脚のデザインの正式名称は「バーリーシュガーツイスト(Barley Sugar Twist)」です。
バーリー(Barley)とは大麦のことで、昔、大麦の優しい糖分から作られたクルクルネジネジした「ねじ
り飴」の形を模して、ねじった形のロクロ細工製が17世紀後半のイギリスで流行しました。それでも当
時、木を削る刃をスライドさせる技術が開発されたことで、造ることが出来るようになった「木製家具
の美的価値を高めるため」のデザインがツイストです。********************************
〔解 説〕アカンサスリーフとは
アカンサスとは、地中海沿岸が原産の多年草のことで、日本ではハアザミと呼ばれる花の一種です。
ヨーロッパで、最も長く受け継がれてきているアカンサスの葉が、古代ギリシャ時代に柱のモチーフ
で使われたことから、建築物だけではなく、内装や家具、絨毯や雑貨、壁紙やカーテンなど、いろん
なものの模様として使われてきました。ギリシャの国花として親しまれるアカンサスという植物は
「長寿の象徴」を意味しています。*******************************************
〔解 説〕ガドルーン装飾
ガドルーン装飾(彫刻)とは、ミカンの房のような形状が連なっているもので、よく家具の天板の縁や
ブルボーズレッグ(脚部)の装飾に使用されています。バルボスレッグの場合、その玉状の上部にこの
ガドルーンの彫刻が施され、この下部にはアカンサスリーフの彫刻がよくセットでついています。***
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